世界の答えはツキアカリ。
ふと思い出す記憶は、
特別なものなんかではなくて。
吹き出してしまうくらい、
他愛もない瞬間だったりする。
ふと気がつけば、
歩き慣れた道にも、光はとどまり、
微かな風のなかに、
過去と未来の時間の匂いが残る。
「今」は、二度とない。
繰り返しのように見える毎日は、
奇跡の砂上に築かれた、
無二の時間の連なりなのだ。
切なく、あやうく、そして儚く。
昨日の僕よ、サヨウナラ。
明日の僕よ、マッテイロ。
照らされて、輝ける。
そんなわが身をいただいて。
名もない花道、帰り道。